漂泊の家(メモ)
あらすじ
男と女がいる。
物語はある作家が記したメモを追う形で進んでいく。
紙をめくる音、そしてペンを走らせる音。ペンが止まる。そして紙を破り、丸める。無音。またペンを走らせる音。線を引く音。ペンが走る。その音が一つ、また一つと増えていく。やがてノイズのような音となり、さらにそこに街の喧噪が入る。ノイズは最高まで高まり、消える。語りが始まる。
「ケンという男がいた。大事な誰かに対して、大事な言葉を投げかけようとすると、決まってみんなどこかに行ってしまう。ケンはそういう男だった。」
最初は無関係だった二人が、やがて関係を持ち、そして精神的に繋がる…。
―2005年上演。大阪ショートプレイフェスティバル参加。
上演時間20分という制約の中、会話を用いず、身体と音楽と語りのみで構成。初オリジナル楽曲を使用した作品。
上演データ
| 作・演出 |
柳沼昭徳 |
| 出演 |
阪本麻紀/柳沼昭徳 |
| スタッフ |
衣装・メイク:本庄亜紀 |
| 日時 |
2005年3月20日(日)、21日(祝・月) |
| 会場 |
大阪・IMPホール |
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漂泊の家(メモ2)
あらすじ
ケンという男がいた。
彼には一人の友人と一人の血のつながらない妹がいた。
妹のエミは西表島で恋をした。
そして、昔、ケンと過ごした日のことを思い出していた。
「今でも思い出すの。兄ちゃんとね。福井の駅のこと。
こうしてみると、つまらない、何もない寂しい町だったね。」
その頃ケンは、一人の妻と別れた。
「世界は私たちのためにあるのだから、前に進まなきゃいけないのよ。そうでしょ?」
妻は去り、そして、ケンはまた1人になった。
―2005年上演。「C.T.T.vol.56」参加。
一人になった「ケン」の孤独を描いた作品。
感情的ではなく、終始ニュートラルな台詞まわしで繊細な世界を表現した。
上演データ
| 作・演出 |
柳沼昭徳 |
| 出演 |
阪本麻紀/中村こず恵/長沼久美子(劇団八時半) /柳沼昭徳 |
| スタッフ |
衣装・メイク:本庄亜紀 音響:狩場直史 |
| 日時 |
2005年10月9日(土)/10日(日) |
| 会場 |
京都・アトリエ劇研 |
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漂泊の家(メモ3)
あらすじ
ケンがかつて暮らしていた「六川ニュータウン」。
青年時代のケン、当時の町の様子を、
住人による証言のみで描いていく。
「自慢出来る町やったんですけどね…テレビで言うように死んだ町ですわ。」
―2007年初演後、数回の試演を重ねている。
『漂泊の家』シリーズの入門編となる作品。
上演データ
| 作・演出 |
柳沼昭徳 |
| 出演 |
阪本麻紀/片山奈津子/安田一平(ニットキャップシアター) |
| スタッフ |
音楽:中川裕貴 |
大阪公演
| 日時 |
2007年11月7(水)/8日(木) |
| 会場 |
大阪・ウイングフィールド |
名古屋公演
| 日時 |
2009年1月10日(土)/1月11日(日) |
| 会場 |
名古屋・七ツ寺共同スタジオ |
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漂泊の家(メモ4)
あらすじ
「岡田ケン」という男について聞きたいと、興信所と名乗る集団が六川ニュータウンにやってきた。
長門は、ある日のことを思い出した。
10年前、無数の鉄筋コンクリート住宅が立ち並ぶ六川ニュータウン。
その近くにあるショッピングモールで、長門は一人の万引き少女を捕まえた。
「親ごさんは?」
「いません。」
「え、おらんの?」
「はい。」
「・・・・・なんで・?」
「去年死にました。」
その少女には兄がいた。名前は、「岡田ケン」というらしかった。
―2008年上演。「C.T.T.vol.75」参加作品。
『漂泊の家~六川の兄妹~』の土台となる作品。
話し手である長門が、客席に向かって当時のことを再現しながら説明していく。
照明や音響などを用いて、再現から徐々に当時の時間へ観客を誘うという演出を行った。
上演データ
| 作・演出 |
柳沼昭徳 |
| 出演 |
柳沼昭徳/片山奈津子/高田司優子 |
| スタッフ |
音響:中川裕貴 |
| 日時 |
2008年4月5日(土)/6日(日) |
| 会場 |
京都・アトリエ劇研 |
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漂泊の家(メモ5)
あらすじ
大事な誰かに対して大事な言葉を投げかけようとすると、決まってみんなどこかに行ってしまう。
ケンはそういう男だった。
ケンにはたった1人の妹がいた。彼女は西表島でリョウコという女性と恋をしていた。
そしてケンにはたった1人の友人がいた。彼はケンを孤独から開放するため「八月の方舟」というコミュニティを作った。
すべての発端は、ある福井での出来事。
「最初に言っとくけど、俺は差し支えない範囲で知ってることを喋る。いい?」
「八月の方舟」のセミナー会場で、その出来事が語られる。
―2008年上演。「C.T.Tセレクションin 京都」参加。
これまで上演してきた『メモ』の総集編。
この作品でセレクション1位に選ばれ、「C.T.Tセレクション in 名古屋」の出場権を獲得した。
上演データ
| 作・演出 |
柳沼昭徳 |
| 出演 |
阪本麻紀/片山奈津子/犬飼勝哉/梶川貴弘(nono&lili.) |
| スタッフ |
音楽:中川裕貴 |
| 日時 |
2008年7月19日(土)/20日(日) |
| 会場 |
京都・アトリエ劇研 |
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漂泊の家(メモ6)
あらすじ
石川県珠洲市にある「八月の方舟」という農業コミュニティー。
ケンを待つという目的で集まった人々が、家族を捨て、共同生活を行っていた。
「運営会議2011年5月会。
太田一美さんの処分に係るコミューン風紀の明文化について」
高潔なる精神に反した一人の女性の追放を、メンバーが議論していく…。
―2009年初演。
『漂泊の家』シリーズ第3部の土台となる作品。
あるコミュ二ティー「八月の方舟」を濃密な会話劇で描く。
上演データ
| 作・演出 |
柳沼昭徳 |
| 出演 |
阪本麻紀/片山奈津子 |
| スタッフ |
音楽:中川裕貴 |
| 日時 |
2009年3月14日(土)/15日(日) |
| 会場 |
京都・アトリエ劇研 |
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69展(烏丸ストロークロック式展示会)

あらすじ
ケンという男がいた。
彼には一人の友人と一人の恋人と一人の血のつながらない妹がいた。
彼は一人の恋人と結婚した。やがて一人の息子が生まれた。他には猫一匹いなかった。彼はそれらを深く愛した。もうそれで申し分はなかった。
32才の夏の終わりに、一人の息子が死んでしまった。
そして冬、一人の妻と別れた。
「世界は私たちのためにあるのだから、前にすすまなきゃいけないのよ。死んだもののためにあるんじゃない。そうでしょ?」
彼は妹のことを思い出す。福井の駅のこと。
「線路はどこまでも延びて終わることなんかないから、私はどこまでもいけると確信したから。そう、どこまでも。人が行き交う限りどこまでもそれは続いているから。ねぇ?兄ちゃん。」
…そうして彼は一人になった。
―2006年上演。
「shin-bi」という四条烏丸のオフィス街にあるギャラリーで上演した作品。
入場無料の試演会として、普段演劇に触れる機会の少ない方に知ってもらう企画として『69展』を行った。
記録写真

上演データ
| 作・演出 |
柳沼昭徳/阪本麻紀 |
| 出演 |
阪本麻紀/中村こず恵/片山奈津子/浅井浩介 |
| スタッフ |
メイク・衣装:本庄亜紀 宣伝美術:大久保篤 制作:田中秀治/阪本麻紀 映像・写真:柳沼昭徳 |
| 日時 |
2006年9月30日(土)/10月1日(日) |
| 会場 |
京都・shin-bi |